Q&A

2011年上野瑞香日本画展-アリな世界-より

Q&A

日本画家になろうとしたきっかけはなんですか?

勉強が嫌いでした(笑)。正確に言うと、高校2年生になって、それまで漠然と夢見ていた女子大生→花嫁さんという将来に疑問が湧きました。それであれこれ考えているうちにそういえば絵を描くのが好きだったなぁと。日本画は幼い頃から両親に連れられ観て気に入っていたのですぐに絵→日本画家と思いました。

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日本画の良いところ、好きなところはどこですか?

画材。特に岩絵具が好きです。粒々でキラキラとしていて、少し落ち着いた色調…良いですよね。あ、あと連筆や和紙を使うところも気に入っています。

はじめはどのようなものを描いていましたか?

人生最初に描いた日本画はゆりのきの花。上野動物園から拾ってきて描きました。

2作目は自分の部屋にある棚です。そう考えるとはじめから今まで何も変わっていないような気がします。

いつ頃からアリを描くようになりましたか?またアリを描くようになったきっかけはな んですか?

アリは大学の卒業制作『 つきかしら 』(※「し」は水平方向に反転)からです。それは自宅の庭を描いた作品なんで すが、庭には、アミメアリやクロオオアリが沢山いて幼い頃から遊んでいました。な ので自然と作品に登場しました。

アリを赤く描く理由は何ですか?

リアル過ぎないこと、目立とうとしている色であること、です。

作品制作時、最も気をつけていることは何ですか?

ひとつには絞れないのですが、いつも明るくあたたかで、少し優しい作品にしたいと 思って描いています。

作品をどのように見てほしいですか?

どう見てもらっても構いません。アリを数えるでも、花を見るでも何でもいいので、見る方それぞれの興味の “ あり ” そうな所をみつけてもらえると嬉しいです。

上野さんにとってアリとはどんな存在ですか?

人間であり、日本人であり、自分であり…色々なこと全てを含めて “ あり”と肯定して くれる存在です。

これからもアリを描き続けますか?今 後の展開について教えてください。

今のところは、まだ飽きていないので(笑)、当分描きそうな気がします。