おもひあつめ

今日お教室で生徒さんと話していて
あと何回色を塗り重ねたら完成しますか?という話になって…

展示をしていても、これ何回位重ねてあるんですか?とか聞かれるんですけど
そう思って描いていることは1度もないので
ある意味適当に5~6回とかですかね?と答えていたのですが、

ただイメージにある色だったり雰囲気だったりが出るまで重ねるというか、
逆に滲みとかにするときには1度で仕上げるように塗っていくし
つまり工程や時間には意味がほぼ無くて
完成したものが自分のイメージ通りの作品になったか、それが良い作品か、だけの世界にいるのだけれど…、

生徒さんの、実際に描きながらの状況での
あと何回塗ればいいのか?の問いに答えるとなると、
分からない…
が正直な答えになってしまって、でもそれは教えるというには足りない気もしたので
今自分が描いている途中の絵を持って行って、
まず、地塗りをして、その上から1色目(厳密に言うと2色目)をそれぞれの部分の色で塗り分けてひと通り全面に色が付いたら、全体に色をかけ(塗っ)て、それが乾いたらもう1度かけて、それからまたひと通り描き起こすのだけれどそれぞれの場所によって出したい色が違うからそれによって重ね具合と色と濃度を変えながら重ねていって、実はこれでもまだ納得いく色ではないのでこれからまた重ねていくのですけれど...
と話したら、“分からない”の意味を理解して貰えました。。

5~6回もかなり嘘でした💦、場所によって果てなく塗り重ねていました(苦笑)


絵って描き方ではなくて、どうしたいかなものなのに、
日本画の画材は独特な性質も多いので、確かに工程が大切な部分もあったり、
また同じ工程であってもその絵の具の比重や濃度・粒子・水分量と塗り方によっても変わって来てしまうから、言葉でも実践でも伝えるのはほんとうに難しい...
日々勉強と反省です、。(苦笑)


そして、今夜も色を重ねて頑張ります!✨

お向かいさん家の八重桜が満開です💕
八重桜にはハートをよく見つけます💖

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